2017年の発売から5年以上が経ちましたが、多くの追加コンテンツや関連作品「厄災の黙示録」の登場、そして、続編の発表など、更なる盛り上がりが期待される作品です。
ブレスオブザワイルドは累計2,700万本を出荷(2022年6月末時点)しており、これまでのゼルダ作品と比べても世界的にヒットしています。
これはハードの一つがヒットしているNintendo switchであることも大きいですが、実際にはブレスオブザワイルドに対する発売前からの期待の大きさと発売後の評価の高さが影響していると考えています。
私もこの作品をプレイするためにNintendo switchを購入した一人で、5年以上たった今でも止められずプレイを続けています。
今回は、そんなブレスオブザワイルド(ブレワイ)の魅力や「ゆったりじっくり要素」を紹介します。
目次
- ブレスオブザワイルドの前提3点
- ブレスオブザワイルドの時代設定
- ブレスオブザワイルドのゆったりじっくり要素
- 最近のブレワイの遊び方
- ブレスオブザワイルドの関連作品
1.ブレスオブザワイルドの前提3点
ブレワイの紹介をしていく前に、ブレワイの前提を3点挙げます。
前提を知ることで、本編の魅力をより感じ取っていただけます。
まず、1点目は、ゼルダ作品として初めてのオープンワールドの作品であることです。
これまでの作品も、RPGとしての自由にマップを移動し、ストーリーを進めるためにマップを行ったり戻ったりするような内容ではありましたが、本作品は基本的にチュートリアル後は行動範囲に制限がありません。
これまでは、ダンジョン攻略にしても、順番通り若しくは決められた場所を攻略しなければいけませんでした。しかし、本作品はどのダンジョンから攻略しても良く、もはや、ダンジョンを攻略せずにラスボスに挑むこともできます。もっと言えば、ラスボスにも挑まずにマップ内を駆け巡るだけでも冒険を楽しめます。
2点目は、新たな物語であることです。
ゼルダ作品は、ブレワイ以前には主軸的な作品だけでも17程度登場しており、どれもゼルダの世界での時系列の軸でつながっています。つまり、ゼルダの伝説という世界(主にハイラル王国になりますが)のどこかの時代に位置しているストーリーです。
しかし、ブレワイは発売から5年程度経過してからも公式からは時系列が明確にされていません。
いずれ明かされる可能性がありますが、少なくとも、ストーリーがつながる別作品が見られませんので、他の作品とは異なる時代の物語と言えます。
3点目は、登場キャラクターは過去のゼルダ作品と共通していることです。
先ほどもお話したように、ブレワイは、2022年時点で時系列が明確にされていない作品です。しかし、登場するキャラクターはこれまでの作品にも登場した種族であることが多く、初登場のキャラクターも過去作との共通点をを見ることができます。
2.ブレスオブザワイルドの時代設定
前提としてゼルダの伝説シリーズでの時系列が明確になっていないブレワイですが、その作品内では過去の時代設定が解説されています。
この作品は100年前に起きた出来事が原因となり、その謎を探すことが中心のストーリー展開です。
今回のストーリーに関連する作品が他に見当たらないことから、過去100年間やその前後においては、ブレワイのオリジナルの作品であると考えられます。
3.ブレスオブザワイルドのゆったりじっくり要素
ブレスオブザワイルドはオープンワールド中心であることから、ストーリー以外のゆったりじっくり要素も多く存在します。
その中でスポットという形でストーリーに関係なく立ち寄ってゆっくり過ごしていただきたい場所を5カ所紹介します。
この作品は本当にゆったりじっくり要素が多くあります。ここで紹介するのは、私がゆったりじっくり感を得られているスポットですので、「行ってみたけど・・」という場合は、是非、ご自身でオススメポットを探してみてください。
一人ひとり、好きなスポットが異なるぐらい、広く豊かな世界です。
そんなイメージでご覧いただければと思います。
- はじまりの大地北東の平原
- 双子山馬宿周辺の平原
- ウオトリ―村
- イチカラ村
はじまりの大地北東の平原
まず初めは、チュートリアル的な最序盤から行くことのできる場所です。
この場所の特徴は、はじまりの大地の中では比較的広めの平地になっており、池や崖などのオブジェクトも存在します。
また、高地である「はじまりの大地」の端でハイラル中心部向きに位置するため、ハイラルの世界を一望することも可能です。
ここに存在する敵もそんなに脅威ではなく、序盤であれば赤と青のボコブリン(この世界ではポピュラーな雑魚敵)のみ、後半になれば赤と白のボコブリンがいるだけです。気にならないのであれば、広いのでボコブリンに見つからない範囲で過ごすこともできます。
隣にある東の神殿跡に行くと、この世界では強力な存在である、朽ちたガーディアンが1体いますが、塀に奥にいるので、うっかり入ってしまうこともないと思います。
この平原のゆったりじっくり要素は2つです。
1つは、周りを気にせず、いろんなお試しプレイができる点
攻撃操作の練習や武器のお試しもでき、広いので障害物でうっかり武器を消耗することも少ないです。
実践練習をしたい場合はボコブリンを相手にすることもできてしまいます。
amiboも使いやすいです。特にガーディアンなどの大きい箱が多く出現する物を使用する時には最適だと思います。私は後述するイチカラ村とここの2カ所をamibo使用場所と決めています。
2つめは、ブレワイの世界、ハイラルの世界をゆったり楽しむことができる点
先ほどのとおり、ここはハイラルを高台から見渡すことができるので、序盤のはじまりの大地チュートリアルの後であれば、広い世界を堪能することができます。
また、このはじまりの大地は、そもそも敵が少なく、イーガ団のような襲来イベントも起きないので、昼は陽の移り行く自然を楽しみ、夜は美しい夜空の下で静寂の自然とBGMを楽しむという、一日中まったりする時間を味わえます。
キャンプしたいけど用具を揃えるのが面倒という方も、焚火をすれば、キャンプ気分になれると思いますよ。
双子山馬宿周辺の平原
次に紹介するのは、ルート的にはチュートリアル後の序盤に訪れることが多い、双子山馬宿とその周辺です。
ここでは、馬宿とその周辺を使ってゆったり過ごすことができます。
序盤に位置する場所なので、敵は居ますが、馬宿からは離れており、難易度も低めです。
馬宿の前には道路を含めた広い平地になっており、その先は崖とハイラル内部に向かって川が流れています。
馬宿の後ろ側には平原が広がっており、初めて訪れるとガーディアンが大量に倒れているので、近づくのを避けてしまいがちな場所です。しかし、実際は起動するのは動けないガーディアンが1体だけで、西の中腹で眠っているため、出くわすことは少ないので安心してください。
この場所のゆったりじっくり要素は3つです。
1つ目は、1回限定ですが、ガーディアンを回って古代素材を探す、考古学者ごっこができる点
動かないガーディアンたちの下には古代の素材(ネジや歯車など)が眠っています。ここのガーディアンは無数にいるので、素材を探し放題です。昼夜問わず、ここでガーディアンを回っていると遺跡発掘をしているように感じられます。
発掘後はリセットできないので、発掘を回りきると、もうプレイできません。まだ未プレイならば、折角なので、1回限定のプレイを楽しんでやってみてはいかがでしょうか。
2つ目は、夜の輝きを放つ双子山馬宿を楽しめる点
馬宿の前には広めの水たまり(池)があり、その中に祠があります。
祠はクリアをすると、祠が放つ光の色がオレンジから青に変わり、夜は青に変わってからの光が絶妙の美しさを放っています。
この青の光が池に反射し、映った輝きと月明かりや奥にある塔の輝きの映り込みが、綺麗なグラデーションを作ります。
そして、双子山馬宿の赤(オレンジ)系の明かりも入ってくるので、ネオンとはまた違う神秘的な輝きに浸ることができるのです。
馬宿に居る人も和やかな人ばかりで、時折、旅人が道路を通るので、冒険ゲームに在りがちな孤独な寂しさもあまり無く、気持ち安らかに夜を過ごすことができます。
ちなみにこの馬宿にいるサゲサさんは、夜になるとその池の前に佇み、祠の輝きに浸っています。
ここでゆったりされる場合は一緒に神秘的な美しさに浸ってみましょう。
3つ目は、乗馬訓練と敵拠点襲撃練習ができる点
先ほどのガーディアンが倒れている場所には、野生の馬が群れで行動しています。
これに乗るか馬宿で自分の馬を出してくれば、ガーディアンを障害物に広い場所で乗馬操作の練習ができます。馬宿周りなら敵も出にくいので、練習しやすいと思います。
また、その先にはボコブリンの拠点があるのですが、ある程度武器や防具が揃ってからなら、難易度は低めなので、馬上からの騎馬突撃の練習や遠距離からの狙撃、徒歩で潜入しての襲撃訓練など、比較的安全に練習ができます。
ゆったり過ごして、準備ができたら攻撃練習をするといったことができる、オールマイティーな場所と言えるでしょう。
ウオトリ―村
3つ目は、ハイラルから南の端に位置するウオトリ―村です。
近くの祠に訪れて以降であれば行きやすいですが、ルート的には序盤に訪れることになる機会は少ないので、ある程度ゲームを進行してからになると思います。
敵は、近くの祠付近や少し村を離れるとリザルフォス(中盤のポピュラーな雑魚敵)などがいますが、村やその付近にいる限りは出現しません。
ここのゆったりじっくり要素は他のスポットと比べると弱いですが、1つです。
それは、何と言っても、南国の世界を味わえることです。
ここは、東南アジアの漁村をイメージさせるような家々が並ぶ海辺にある村で、港には漁船が停泊し、販売物や拾得物が南国のものなので、バカンスに訪れた気分になれます。
正直、それだけです。
ビーチを歩いたり、南国の光の差す家でゆったり過ごしたり、海で泳ぐこともできるので、南国バカンスとしては申し分ない場所ではあります。
私が元々、競技系のマリンスポーツなどをしてきたこともあり、南国系の世界に昔から触れてきていたので、落ち着きを感じられるだけで、ここに関しては、他よりも好みは分かれやすいかもしれませんね。
イチカラ村
4つ目は、ハイラル北東部のアッカレ湖に位置するイチカラ村です。
すでにブレワイをクリアや深く進めている方ならば、旧知のものですが、ここはルート的には中盤から拠点的な位置づけになる場所です。
イチカラ村近くにはワープゾーンがありませんが、アッカレ湖の南にあるダヒ・シーノの祠(お地蔵様が並んでいる高台)からアッカレ湖に向いてパラセールで飛べば、そのまま着くことができます。
いろいろなサブクエストを進めていくことで、この場所に移り住む人が増えていき、プレイヤーにとって助けになるものが揃っていきます。
ここでのゆったりじっくり要素は、2つです。
1つ目は、孤立した島なので、心理的に安全地帯として準備を整えたり、好きに過ごすことができる点
イチカラ村はアッカレ湖の真ん中にある円柱形の島の上にあり、アクセスは東側にかかる長い橋のみです。
そのため、外界から隔離された場所にいることができるので、基地のような感覚で心理的に安全に感じることができると思います。
村ができると家と出店の明かりや星空で、夜が綺麗になります。
村の中の安心感に浸りながら、ゆったりとした世界を楽しむことができるのです。
また、女神像もあるので、安心感が増しますね。
2つ目は、準備を整えやすい点
イチカラ村には少しですがスペースが点在しているので、ガーディアンのamiboなど大きめのアイテムも出現をさせやすく、アイテムを安全に集めるのに向いています。
また、各種の矢を大量に販売してくれるので、状況に合わせて必要な矢を整えることができます。
さらに、鉱物の売買をする店があり、必要に応じて、ルピー(お金)に変えたり、鉱物にして現物所有したりすることもできます。売るのはどこの店でもできますが、やっぱり鉱物のお店でした方が有効に使ってくれそうで、見えない箇所のフォローアップもしてくれてそうなので、それも安心感があります。
そして、もう一つ、ブレワイで強力なアイテムに古代兵装というものがあり、剣や盾、弓など強力な武器を作ることができるのですが、
このイチカラ村のすぐ横の湿地帯には、古代兵装を作成するための素材を持つガーディアン(歩行型)がいます。
腕に自信のない場合は、真っ向から挑むのに躊躇しますが、マスターソードを持っている状態ならば、イチカラ村で準備を整えて、パラセールで落下傘降下するみたいにガーディアンの真上から急襲することができます。
ガーディアンの強いところは、一定の距離からビーム攻撃をしてくるところだと思いますが、この落下傘降下であれば、気づかれる前に懐に潜り込めるので、あとはビームを出される前に脚を1本ずつ攻撃して、最終本体を倒すことが容易にできます。
マスターソードが使えなくなったら、すぐ隣にあるイチカラ村で回復を待つことができると思うと、ちょっとした安心感もあります。
最近のブレワイの遊び方
私はメインストーリーを一旦クリアしているので、前述のような世界の楽しみ方をしながら、祠解放やコログ集め、アイテム探しを中心にしていますが、
最近はそれ以外の遊びもしています。
例えば、BLSSです。
これは、空中浮遊バグとされているもので、一定のコマンドを操作することで、常に空中を飛び続けることができます。
塔の上ですることで、高いところからハイラルを飛び続けることができるので、ハイラル空中散歩を楽しむことができます。
やり方は、いろんな方が動画で紹介されているので、是非参考にしてみてください。
一応、バグではあるので、セーブは事前にしておく方がいいかもしれません。
他にも、鉄板などの上に乗れるものを用意して、オクタ風船を取り付けることで、空中に浮かび上がることができます。これを駆使することで、空を飛ぶことができるという方法もあります。
人によってブレワイの遊び方はいろいろありますので、まだ持っていない方で、自由なゲームが好きならば、今からでも買って損は無いと思います。
ブレスオブザワイルドの関連作品
ブレスオブザワイルドは、これまでのゼルダ作品との時系列はまだ公式に明記されていませんが、すでにブレスオブザワイルドの関連作品が登場しています。
その一つが、「ゼルダ無双 厄災の黙示録」です。
これは、コーエー作品である「無双」系シリーズとのコラボ作品であり、ストーリーとしては、ブレスオブザワイルドに登場する100年前の戦いを描くものです。
現在では、純粋なブレスオブザワイルドの過去を描く作品ではなく、時のオカリナのように時代が分岐した作品のような位置づけではないかと言われていますが、
ストーリーとしては、新たなゼルダ作品といえるボリュームと、ブレスオブザワイルドでは描かれない描写を知ることができる点で、楽しめるものになっていると思います。
また、先日、ブレスオブザワイルドの続編となる「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」の発売が発表されました。
発売日は2023年5月です。
公式トレーラーはいくつか発表されていますが、すでに期待感が高いものになっています。
初めて登場したトレーラーでは、憶測がいろいろ出ていましたが、ブレスオブザワイルドで登場するもストーリーに絡むことが無かった民族や、名作「時のオカリナ」以降、幾度となく各時代のリンクの前に立ちはだかってきたキャラクターなど、ファンが待望する内容が実際に登場するのか。
その答えを体感できることを楽しみにしています。
是非、皆さんも次回作の情報に期待していただき、それに備えて、ブレスオブザワイルドを始め、ゼルダ作品のプレイ、復習をしておいてはいかがでしょうか。
追記:
2023年2月1日、任天堂公式twitterアカウントでゼルダの伝説 ディアーズオブザキングダムの発売100日前を伝える投稿がされました。
以前に発売の延期を発表した任天堂が、いよいよ発売を正式に見据えているということでしょう。
発表されているトレーラー以外の情報は登場していませんので、様々な憶測が流れていますが、果たしてどのような作品になっているのか・・。100年前から始まったブレスオブザワイルドのように、100日前から既に楽しみですね。
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