今回、紹介するのは、2004年にKONAMIからPS2で発売された「実況パワフルプロ野球11」です。
パワプロをプレイされた方は、疑問に思われるかもしれません。
なぜなら、パワプロは毎年発売されており、都度最新のプロ野球選手情報が更新されているからです。
しかし、このパワプロ11は他とは異なる内容を含んだ名作で、特別なゆったりじっくり要素を含んでいます。
是非、ご覧いただき、当時のパワプロを体験してみてください。
作品概要
パワプロはメジャータイトルですので、簡単な紹介とします。
パワプロは野球ゲームで、野球ゲームとしては珍しいアニメーション型のカワイイキャラがコンセプトにしています。
ファミコン時代からよく見られるリアルな人物が動いているものは多くあり、近年では実写並みにかなりリアルなものまであります。
単純に考えると、より現実性に近い作品の方が求められていると考えがちのように思いますが、本作はそれを敢えて崩して成功している作品と言えそうです。
システム
パワプロは最新(11は2004年当時)のプロ野球データを使って試合をプレーする対戦モードはもちろんですが、他にも様々なモードがあるのが魅力です。
本作を含め、パワプロの多くには以下のモードがあります。
- サクセスモード
- マイライフモード
- ホームラン競争モード
サクセスモード
一人のオリジナルキャラを作成し、パワプロの世界の野球チームに所属して成長し、プロ入りを目指します。11では大学生として活動しますが、タイトルによって高校や海外チームなど様々です。
そこでは、週単位で行動し、トレーニングやプライベートなどの行動をしながら、能力を上げながら生活を満喫します。そして、定期的に試合が発生するので、それに勝利することで、展開が前進します。
トレーニングでは仲の良くなった仲間との連携やケガなどの発生、プライベートではやる気向上や体力回復、様々な相手とデートをしてパートナーを見つけるなど、いろいろな楽しみがあります。
しかし、サクセスモードの厳しい点は、重要な試合に負けた場合、そこでゲームは終了し、その時点でプロ入りができなければ終了してしまうというモードになっています。
反対に試合に全て勝利し、大会に優勝すると、ほぼ確実にプロ入りができ、今後、選手として他のプロ野球のモードなどで使用できるようになります。
本作の11ではありませんが、GBAなどであったパワプロくんポケットでは、試合に負けるなどイベントに失敗するとデータが消失するという残酷ルールもあることから、本作はシリーズ上では優しめの作品と言えるかもしれません。
マイライフ
これが、本作を含めたパワプロのゆったりじっくり要素でもありますマイライフです。
マイライフの登場も前作「10」から登場しており、本作ではマイライフの序盤仕様のシステムとして体験ができます。
マイライフは、サクセスモードと同様に自身で作ったオリジナルキャラを使用し、プロ入りから引退までを1日1日過ごしていくモードです。
サクセスモードと比べて、早送りしなければ、1日ずつ行動していくので、必然的に時間がかかります。
その分、思い描く選手をじっくり作ることができ、また、プライベートもじっくり楽しむことができます。
パワプロ11は、このモードをOPから感じ取れるようになっており、そこもゆったりじっくり要素ですので、下記でじっくり紹介していきます。
ホームラン競争モード
ホームラン競争モードは、一種のミニゲーム要素です。
好きなプロ野球選手を選んで、まっすぐストレートに飛んでくる球を強打で打ち飛ばして、ホームラン距離を競うモードです。
よっぽど能力が低くなければ、基本的にホームランになるため、ストレス解消にも役立ちます。特にホームランバッターの選手を選ぶか、作成したオリジナルキャラも選べるので、その強打キャラを選んで、プレーすると場外ホームランなど、何とも言えない快感を手に入れられます。
ゆったりじっくり要素
本作の「ゆったりじっくり要素」は下記の3つです。
- 人生を考えさせてくれる感動のOP
- サクセスで様々な好きなキャラを集めて、妄想チームを作成できる
- マイライフで思い入れのキャラを作って、じっくりマイライフをプレイする
人生を考えさせてくれる感動のOP
まず、一つ目のゆったりじっくり要素は、OPのカッコよさです。
パワプロシリーズの中でも、11を最もゆったりじっくり要素のあるタイトルとして紹介することとした理由がこれです。
実際に聞いていただければ分かりますが、スポ魂アニメの主題歌であったら大ヒットしたんではないかと思うほど、ハートに沁みる曲と歌詞になっています。
流れとしては、プロ野球入りを夢見た少年が成長し、プロ入りを果たします。
そして、パワプロ特有キャラや、実在する選手といったライバルたちと戦い、期待のルーキー投手として頭角を現していきます。
その後、月日が経ち、ベテランとなった主人公は、監督から途中登板を求められます。
登場した主人公を見て、観客は歓喜の渦となります。
そんな中、冷静に佇んで、これまでのライバルたちを思い出しながら、渾身の投球を行って終わっていきます。
このOPの主人公の成長がOPという短時間で表現され、さらにOPの曲や歌詞と連動された内容になっています。
私にとって、当時から未だに忘れることのない、今も聞き続けている曲の一つです。11をプレイする時もOPは飛ばしたことがありません。
さらに、先ほどのライバルというのが、黄金メンバーで、OPで見えるだけでも数多く、ヤクルトの古田選手や阪神の代打の神様、八木選手などを見ることができます。
それらの選手の中に入って、これから自分も一人の選手としてマイライフをプレイするのだという躍動感にかられるわけです。
このゲームに没入感を持って妄想してプレイするために絶好の入りだしの曲と言えるでしょう。
サクセスで様々な好きなキャラを集めて、妄想チームを作成できる
次に二番目のゆったりじっくり要素は、オリジナルチームの作成ができる点です。
通常の対戦ゲームをする場合、基本は実在チーム同士を選択してプレイしますが、もう一つ、独自のチームでプレイすることができます。
それは、サクセスやマイライフで育てたキャラを集めてチームを作成できるのです。
ファーストやセンター、キャッチャーなど育てたポジションのキャラを編成し、ベンチメンバーも作れるので、様々なバリエーションの投手や野手を組み入れることができます。
ここで言う「ゆったりじっくり要素」は、この編成をこの選手はこういう特徴の選手でこのメンバーが仲が良いというように妄想しながら編成できる点なのですが、それだけではありません。
このチームを編成するためにサクセスなどをプレイすることになり、このポジションのこういうスキルを持った選手を育てるという目標に、その場合、こういう性格でキャラにしようという妄想も考えながら育てていく楽しみが倍増するのです。
この要素は11だけではありませんが、このシリーズの特徴的なゆったりじっくり要素と言えます。
マイライフで思い入れのキャラを作って、じっくりマイライフをプレイする
最後の三つ目のゆったりじっくり要素は、マイライフのじっくりプレイです。
今ではお馴染みですが、当時としては「ゆったりじっくり要素」の詰まった爆弾のようなゲームが現れたような衝撃でした。
1日1日をじっくりプレイし、そこには、試合に一人の選手の視点で参加します。選べますが、妄想要素を働かせるならば、打席は自分のみプレイ、自キャラの走塁や盗塁は自分で判断して操作などが可能です。
また、フリー時間には遊びに出かけたり、趣味に没頭したり、デートを重ねることもできます。
それらは趣味スキルや野球能力の成長に関わることもあり、デートを重ねた相手とは付き合って、結婚することもできます。
さらにさらに、新居や新車を購入し、子供を(複数人も)設けることができます。
まさに妄想しまくりの展開をつくることができるのです。
選手としてもサイン会やCM撮影の話が来たり、有名選手の声掛けがあったりと交友関係を広げていくこともできます。
マイライフは絶大な時間を要するモードでありながら、その分、ゆったりじっくりとプロ野球選手としての人生を疑似体験することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
パワフルプロ野球は現在も最新データを備えて日々進化していますが、
今回のような過去のデータと過去のシステムを体験する機会もまた楽しいです。
このパワプロ11は、その点でOPなど没入感がたんまり詰まった「ゆったりじっくり要素」の高いゲームです。
是非、この機会に手に入れてプレイしてみてはいかがでしょうか。
最近の作品も掲載します。参考にご覧ください。
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